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痛風と遺伝の関係|台湾で行われた調査結果からの結論
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欧米では「王の病気」と呼ばれる痛風。
日本でもぜいたく病と知れており、その原因は食生活とされています。食生活が原因で尿酸値が増加し、高尿酸値血症を発症してしまうことが、痛風を引き起こすと考えられているんですね。しかし、近年、健康志向の人でも発症するケースが多く、遺伝との因果関係が指摘されています。
遺伝と痛風について、英国のノッティンガム大学のチャン・フー・クオ氏は、台湾での2300万人(420万世帯)を対象とした調査を行いました。果たしてその結果はどうだったのでしょうか?
■痛風と遺伝の調査結果
台湾で行われた調査によると、第1度近親者(親・兄弟・子供)に高尿酸値血症の患者がいると、痛風になるリスクが2倍に上昇すると報告があります。第2度近親者(祖父母や孫、おじ・おばなどの親戚)であっても、発症リスクは男性で1.27倍、女性で1.40倍に上昇するという調査結果があります。
この結果から、チャン・フー・クオ氏は、遺伝的な影響も大きいと発表しています。これだけのデーターがあると、痛風は遺伝的な要因も関わってくる可能性は高そうですね。
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■生活習慣が影響している可能性もある
近親者に痛風患者がいると、発症率リスクが高まるという調査結果があるとお伝えしました。しかし、この調査結果には「生活習慣も影響しているのでは?」という見方もあります。とくに家族であれば、同じような食事や生活習慣を送っていることが多いですよね。
痛風の一番の原因は食生活などの生活習慣とされています。痛風を発症している家族とおなじ生活習慣をおくることで、発症のリスクが高くなってしまうと考えられています。
■痛風を発症しないためには
遺伝するにしろ、しないにしろ、普段から尿酸値を増加させない生活習慣を送ることが痛風予防になります。尿酸値の増加は痛風以外にも様々な合併症を引き起こします。腎臓病や高血圧、心臓病、尿路結石などを患ってしまう可能性があるんですね。
尿酸値を増やさないためには、もとになるプリン体を控えることです。また、水分をこまめに摂って、尿をどんどん排出するようにしましょう。ストレスを溜め込むのもNG。ストレスは尿酸値を上げると考えれれているので、気分転換なども大事になってきます。
■まとめ
・台湾で行われた調査によると、近親者に痛風患者がいる場合、痛風を発症する可能性は高くなるという報告がある。
・痛風患者とおなじ生活習慣をおくると発症のリスクが高まる可能性がある。
・尿酸値を増加させない生活習慣を送ることが一番の痛風予防。プリン体を控えたり、水分を多めに摂ったり、ストレスを緩和することが大事。
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